クロスバイク以外の車種が掲載されている場合も紹介対象に含めています。
仕組みの理解に役立つ!クロスバイクのメンテナンス本レビュー&オススメ紹介
スポーツバイク(主にクロスバイク)のメンテナンス書を実際に読み比べて初心者にオススメの本を紹介しています。
クロスバイクは主要パーツがロード系とMTB系と分かれる為、何も知らずに本のタイトルだけを見て選んでしまうと失敗しかねません。
両方のタイプに対応しているか自分が所有しているタイプに合わせて選ぶようにしましょう。
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目次
ブレーキタイプが合っているか確認
せっかくメンテナンス書を購入してもブレーキタイプが異なると勿体ないです。自分の所有するスポーツバイクのブレーキがどの種類かは覚えておきましょう。
主要ブレーキ
キャリパーブレーキはアーチ長がロングとショート・VブレーキはミニVブレーキなど微妙な種類の違いはあります。仕組みは同じなのでパーツ交換する訳でなければそれほどメンテナンスに支障はないでしょう。
メンテナンス書の感想&レビュー
『クロスバイク・ミニベロ メンテナンス&カスタム』 2009年発行
- オススメ度
Vブレーキのクロスバイクかミニベロ入門書と考えた方がいい。パンク修理〜ワイヤー交換など初心者向けの内容はあるがディレイラー調整が書いておらず突っ込んだメンテナンス情報を求める人には向かない。全くの初心者向け入門書としてならオススメ。
- ロードバイク
- クロスバイク
- MTB
- ミニベロ
- 掲載ブレーキ
-
- Vブレーキ
※ホイール脱着方法のみカンチブレーキとキャリパーブレーキも記載あり
良いところ・微妙なところ
- 消耗品チェックの比較写真
- トラブル解決あり
- パーツ毎の関連性の説明有り
- 入門書に近い
- メンテナンス内容が薄め
『ぜんぶわかる!自転車メンテナンス』 2011年発行
- オススメ度
幅広いスポーツバイクの特徴から素材の違い・各種パーツやグレードの違い・コンポーネントの違いについて解説があるので、初心者にとって知識を広げやすい1冊。他書と違うと感じたのはブレーキやディレイラー等の構造をザッと解説してくれているところで、何も知らない初心者には知識として有り難い要素。《症状別メンテナンス早見表》というトラブル解決的な目次もあるので取っつきやすいのも良い。ページ数が多いので電子版にするのもアリ。
- ロードバイク
- クロスバイク
- MTB
- ミニベロ
- 掲載ブレーキ
-
- Vブレーキ
- キャリパーブレーキ
- ディスクブレーキ(油圧式)
- ディスクブレーキ
良いところ・微妙なところ
- 掲載車種が多い
- 取り扱う幅が広い
- 工具やケミカルの補足多め
- 身体のメンテナンス項目いる?
『スポーツバイク・メンテナンス&チューンアップ』 2011年発行
- オススメ度
車種問わず共通するものから限定的なものまで、各メンテナンスに詳しい説明と補足が載っている。ホイールの振れ取りなど入門書レベルより一歩踏み込んだ内容もあるが初心者にピンと来るかは興味次第。ワイヤー交換方法がドロップハンドルしか写真が無いので、クロスバイクのようなフラットハンドルでは初心者に分かりづらいのが残念。
- ロードバイク
- クロスバイク
- MTB
- ミニベロ
- 掲載ブレーキ
-
- Vブレーキ
- キャリパーブレーキ
- ディスクブレーキ
良いところ・微妙なところ
- 解説や補足が丁寧
- 工具やケミカルの補足多め
- クロスバイク用途では使いづらい
『クロスバイクメンテナンスBOOK』 2012年発行
- オススメ度
メンテナンスだけに絞ってあるのが特徴。小さい割に知っておきたいメンテナンスは一通り載っており、ザッと目を通すくらいで良いという人にはオススメ。細かい補足や扱う内容の幅広さを求める人には物足りない印象。新書サイズでコンパクトなので持っていても邪魔にはならないのが良い。
- ロードバイク
- クロスバイク
- MTB
- ミニベロ
- 掲載ブレーキ
-
- Vブレーキ
- ディスクブレーキ
※ディスクブレーキはブレーキパッド交換のみ
良いところ・微妙なところ
- メンテナンスのみに特化
- 文字が薄めで読みづらい
『完全女子版!自転車メンテナンスブック』 2012年発行
- オススメ度
- ロードバイク
- クロスバイク
- MTB
- ミニベロ
- 掲載ブレーキ
-
- Vブレーキ
- キャリパーブレーキ
少しの入門要素と多めのメンテナンス兼トラブル解決が良いバランスでまとまった無駄の少ない本。デザインやレイアウトのクオリティが高く気が利いており非常に読みやすいのが特徴。初心者に対する説明の仕方が丁寧で質問に答えるようなQ&A形式を挟みつつ説明してくれる。Vブレーキかキャリパーブレーキの自転車を選んでいるなら男女問わず初めの1冊にオススメ。近年一般化しているディスクブレーキの記載は全く無いので注意。
良いところ・微妙なところ
- 初心者目線で説明している
- Q&Aが分かりやすい
- 章別コラムの知識補足
- 逆引きにも使える目次
- ディスクブレーキ記載無し
『クロスバイクのメンテナンス事典』 2015年発行
- オススメ度
タイヤやブレーキなど構造や仕組みの解説を挟みながらメンテナンスの仕方を学べるが内容はそこまで多くない。比較的新しい本で内容も初心者にオススメしやすいが無駄にデカいのは残念。後半50ページ(全体の3割程)がパーツカタログなのもマイナス。
- ロードバイク
- クロスバイク
- MTB
- ミニベロ
- 掲載ブレーキ
-
- Vブレーキ
- ディスクブレーキ
※ディスクブレーキはブレーキパッドの交換のみ記載あり
良いところ・微妙なところ
- 写真が大きく作業が分かりやすい
- 画集みたいな大きさ
- パーツカタログの割合が多い
『プロが教える 自転車メンテナンス』 2016年発行
- オススメ度
各車種の違いや特徴、日常点検、パーツ単位のメンテナンス解説が初心者に分かりやすい本。要所で出てくる《ワンポイント》や《プロの目》《ココに注意》という作業時のコツや補足が参考になる。ドロップハンドルでの作業写真がメインなので、クロスバイク向けには少し作業に迷う部分が出てくるかもしれない。Kindle版は2~300円程度になるセールが稀にあるので買うなら電子版の方がお得。
筆者はKindle版のみ所有しており付属DVDの評価は出来ないが、Youtube等でプロメカニックの動画を見ることも出来る時代なので正直DVDは無くても問題ない。
- ロードバイク
- クロスバイク
- MTB
- ミニベロ
- 掲載ブレーキ
-
- Vブレーキ
- キャリパーブレーキ
- ディスクブレーキ
※ディスクブレーキはブレーキパッドの交換と音鳴り調整のみ記載あり
良いところ・微妙なところ
- 予備知識豊富
- 今の時代DVDは不要
- 作業ベースがロードバイク
本の内容と全く同じメンテナンスになる訳ではない
メンテナンス書が全てのメーカーやグレードを網羅して掲載していることはまずありません。大事なのは仕組みを理解することです。
メンテナンス書通りに出来るのが1番ですが、基本となる仕組みが理解できれば微妙な違いでも困ったりすることもないでしょう。
また、パーツメーカー公式のマニュアルも合わせて参考にするようにしましょう(例:シマノ公式サイトのマニュアル)。締め付けトルク値の確認・チェーン交換・ブレーキ交換などを行う時は、パーツの型番などから検索して確認するといいです。
メーカーやグレードで形状やメンテナンス方法が異なることがあります。例えば、調整用ボルトの位置や数が違うなど。
ディスクブレーキ調整はショップに頼むのが無難
ディスクブレーキは構造が複雑で素人が調整するには難しく、ブレーキパッドの交換程度しか掲載されていない本が殆どです。
下手に弄ってややこしくしてしまうと、ショップに頼む時に何をどう弄ったか説明したりお互い面倒な事になりかねません。
無理して出来た感を出すよりも、簡単なメンテナンスを素早く確実にこなせるようになる方が大事です。
本格的なメンテナンス書が欲しい人へのオススメ
『PARK TOOL(パークツール)』が監修したプロ向けに近いメンテナンス書があります。※パークツールは工具メーカー『ホーザン』の自転車用シリーズ
一般的に出回っているメンテナンス書よりも内容の細かさが違うので本気で理解したい人向けです。また、英文のみなので電子書籍版の方が翻訳はしやすいです。
理解を深めるなら症状別に逆引きできるトラブル解決本も
どんなトラブルが起きやすくて原因や解決方法のパターンを知りたいのであればトラブル解決本もオススメです。
メンテナンス書と被る内容も多いですが、切り口が異なるのでより知識を広げておく目的で読んでみてはいかがでしょうか。
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