【実体験】海外通販でロードバイク完成車を購入した時の記録と注意点

スポーツバイク通版実体験 海外通販編

やたらと悪者扱いされ嫌われる海外通販ですが、筆者のように利用して良かったと思っている利用者がいることも事実です。

この記事では、私が海外通販でロードバイクを購入した時の実体験を記録として残しています。

スポーツバイクの通販経験がなくて大丈夫か不安…という人の参考になれば幸いです。当たり前ですが、最初は私も不安でした。

ただし、海外通販しか選択肢が無いという人以外にはオススメしません。

筆者の実体験を元に書いています。必ずしも同じ状況になるとは限らない為、あくまで参考程度にお考えください。

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目次

海外通販を選択した理由

主な理由

  • 国内代理店が無いブランドだった
  • 持ち込み調整を引き受けてくれるショップがあった

日本国内で正規入手する手段が無かったのが大きな理由です。別のブランドも考えていましたが、結局気になってしまって妥協しないことにしました。

また、事前にショップへ詳細相談していたこともあって調整面の不安はありませんでした。嫌な顔ひとつせず快諾してくれたショップには感謝しかないです。

値引き率は国内アウトレットと変わらない2~3割程度だったので理由にはなりませんでしたね。送料も万単位で掛かりますし。

注文〜到着〜調整〜乗車までの流れ

  1. 1
    注文
  2. 2
    ショップとメール(スケジュール等)
  3. 3
    ショップから発送
  4. 4
    荷物が国内到着
  5. 5
    関税等の荷物関連やり取り
  6. 6
    荷物到着
  7. 7
    書類や本体のチェック
  8. 8
    問題があれば問い合わせ
  9. 9
    組み付けや調整(必要あれば)
  10. 10
    防犯登録
  11. 11
    完了

購入したのは完成車『ロードバイク』

GUERCIOTTI SX50
出典:cyclecreation EUREKA SX50

調整後の写真が無かったので写真はサンプルですが、同モデル同カラーの11速ロードバイクです。価格帯は105MIX完成車で税込2~30万くらいでしょうか。

購入ショップは『Bellati sport(ベラチスポーツ)』

BELLATI SPORT
出典:BELLATI SPORT

ベラチスポーツはスイスにある自転車屋で日本国内でも利用している人をそれなりに見掛けます。

決め手は《日本語サポート窓口》

何か分からないことがあれば、日本語Twitterアカウントや問い合わせから質問すれば確認してくれます。日本語サポート体制が少しでもあるというのは高額な取引だけに安心できる要素でした。

Twitterアカウント(日本語公式)

BELLATI SPORT JAPAN @bellatisportjp

ショップとのメールやり取りは英語

ショップからは英語メールが来ます。基本的に相手側から質問・問い合わせ・要望(こちら側)がなければ返信の必要はありません。

一応英語に変換して返信した方が相手にも手間を掛けさせずに済むでしょう。

英文が書けなくても翻訳ツール使えば十分

以下のような翻訳ツールがあれば十分です。

Google翻訳
住所を英語表記に簡単変換 – 君に届け!

注文前にコンポーネント選択

商品によりますがコンポーネントを選択できることも。以下は私が実際に選択したものです。

コンポ
105MIX ※ブレーキのみテクトロ
ハンドル幅
400mm(外-外) ※38~44くらいまで
ステム長
90mm ※70~120くらいまで
クランク長
170mm ※165も有り
スプロケット
11-30 ※11-25,11-30はあったはず
チェーンリング
34/50 ※36/52も有り

シマノ以外にSRAM等も選択できました。コンポ以外はDedaがメインで、ハンドル幅・ステム長・クランク長・チェーンリング・スプロケットなど細かく指定出来たので、パーツの理解が無いと初心者は混乱するかも。自分に合った選択をする必要があります。

決済時にクレジットカードがロックされる可能性

限度額内であっても高額決済や海外通販となるとロックされる可能性があります。サポートに電話してロック解除してもらいましょう。

今回の場合はロックされてしまったので、サポートに連絡して購入ショップと金額(円ではないのでザックリ)を伝えて解除してもらいました。

ショップへの要望

大抵のネットショップは注文時に要望欄がありますので、先に伝えられることは書いておきましょう。

実際に出した要望

  • コラムは3~4cm残して欲しい
  • ブレーキは右フロント・左リアにして欲しい
  • パーツカラーは車体に合わせて欲しい

注意点はブレーキ。車のハンドルみたいに左右逆みたいなことがあるようで一応要望として書いておきました。購入ブランドのコラムスペーサーも付いていて、パーツカラーも合わせてくれたので要望通りで問題なしでした。

海外荷物追跡に使ったアプリやツール

海外の荷物追跡には『17TRACK Package Tracker』を使用しました。履歴をファイル出力も可能なのでバックアップにも便利です。

17track

17TRACK Package Tracker

Download on the App Store Google Play で手に入れよう

海外発送〜国内到着〜受取までの輸送記録

17TRACKから出力した記録。発送前のやり取り含めてスイス〜大阪〜福岡(居住地)で約一ヶ月なので、作業優先度やショップの状況次第では一ヶ月以上はみておいた方がいいです。

日時 詳細状況
2020-08-05 17:01 SWITZERLAND, Posting/Collection
2020-08-06 05:56 SWITZERLAND, ZURICH 59, Arrival at outward office of exchange
2020-08-06 05:56 SWITZERLAND, Item presented to export Customs
2020-08-06 06:23 SWITZERLAND, Item returned from export Customs
2020-08-06 08:23 SWITZERLAND, ZURICH 59, Dispatch from outward office of exchange
2020-08-12 20:55 OSAKA, OSAKA INT, 549-8799, Arrival at inward office of exchange
2020-08-13 09:00 OSAKA, OSAKA INT, 549-8799, Dispatch to overland transport
2020-08-13 17:09 FUKUOKA, SHINFUKUOKA, 811-8799, Arrival at over land transport
2020-08-13 19:00 FUKUOKA, SHINFUKUOKA, 811-8799, Held by import Customs
2020-08-14 09:39 FUKUOKA, SHINFUKUOKA, 811-8799, In Customs
2020-08-14 11:37 FUKUOKA, SHINFUKUOKA, 811-8799, Held by import Customs
2020-08-17 14:30 FUKUOKA, SHINFUKUOKA, 811-8799, Departure from inward office of exchange
2020-08-17 16:48 (省略) Processing at delivery Post Office
2020-08-18 10:34 (省略) Final delivery

郵便局とのやり取り(税金・身元・荷物など)

海外通販で大型の荷物は初めてでしたが、金額が20万円を超えると手続きが必要だったので紹介します

価格が20万円を超える国際郵便物の通関手続の見直しについて – 税関

全体の流れ

  1. 1
    荷物確認書類が届く
  2. 2
    メールと電話で書類・荷物・本人確認
  3. 3
    関税通知(書類)と発送連絡
  4. 4
    荷物到着と税支払い
  5. 5
    受取完了
荷物確認書類が届く
輸入申告書類が届く

輸入申告書類が届くので必要事項に記入して返送します。書類のやり取りで1週間くらいは掛かると思った方がいいです。

メールと電話で用途や目的を聞かれる

書類返送後にメールと電話で荷物の詳細や使用目的を聞かれます。メールはCCに入っている人数が多いので最初は何事かと思いました…。

セキュリティチェックで荷物を開けることがある

セキュリティの為に開封チェックされる可能性があると電話で聞きました。デリケートなものですし中身を取り出したりはしないと思いますが、こちら側は何も出来ないのが辛いところですね。

関税通知(書類)と発送連絡
税金関連の決定通知書が届く

関税通知書が届いてようやく発送となります。

関税について

約20万円の自転車で13900円。送料と合わせると約3万円超え…。仮にセール目的だとしても送料と関税が掛かるので結構な額になるので注意。

個人輸入にかかる関税の計算 – 高精度計算サイト

荷物受け渡しと税支払い
配達時に関税を支払う

直前に配達電話がきます。関税を支払い領収書を貰ってようやく荷物受け取り完了。

開封〜中身のチェックは記録を残しておく

開封時から中身のチェックまで動画や写真で記録を残しておきました。荷物のトラブル時に証拠がないと不利になるだけなので、使わなかったとしても記録を残しておくことを勧めます。

届いた直後の梱包状態

ダンボールに若干のダメージはありますが、穴空きや凹みは無かったので安心しました。相当固い二重ダンボールだったので余程の事がない限り、まず中身までダメージを受けることはない印象。

本体は仮組み状態(未調整)

箱から出した直後は仮組み状態

箱が丈夫とはいえフレームが接する部分に緩衝材は付けて欲しかったところ。上手くダンボールで動かないようにしてありましたがカーボンだとちょっと怖い。仮組みは想定内だったので問題なし。

メーカー直販のCanyon(キャニオン)等はしっかり調整されて届きますが、組み付け調整は商品(アウトレットは未調整など)もしくはショップによりけりでしょうか。

【要注意】書類チェック

納品書等の購入証明書は防犯登録にも必要なので要チェック

防犯登録する為に必要になるので注文明細や納品書があるか必ずチェックしましょう。写真のもの以外にもいくつか明細が入っています。

【要注意】自転車本体チェック

フレームやパーツの傷・付属品の不備がないかチェック。破損などがあった時の対応は事前にショップ案内を見ておきましょう。アウトレットは特に注意。

事前相談していたショップへ持ち込み調整

関税の支払いもあり自宅宛にしていたので後日ショップへ持ち込みました。前輪とハンドル向きだけ調整だけすれば乗れなくても押し歩きは出来ます。大抵は後日引き渡しになると思っておいた方がいいです。

防犯登録

日本国内であれば通販でも防犯登録を同時申請できますが海外通販はそうもいきません。購入証明書となる書類はおそらく英語になるので、分からなければ全部持って行きましょう。

海外通販で購入した感想

自転車本体に関して言えば、事前準備をしておけば選択肢としてはアリだと思います。ただ、国内利用者が見当たらないような不透明なショップは相当勇気がいるので避けた方がいいでしょう。

メリット・デメリット

  • ブランド選択肢が広がる
  • 長距離輸送
  • 関税と送料が掛かる
  • 注文から約1ヶ月は掛かる

こうして見るとブランド選択肢が広がる以外はメリットがないです。7~8割引とかなら話は別ですが…。理由を明確にして準備を怠らず、さらにリスクを受け入れる覚悟もある人なら利用する価値は十分あるでしょう。

【要注意】購入するタイミングに注意

急いでいないのであれば、日々変動する外国為替相場は意識しておきましょう。せっかくなら少しでも安く買える方がいいですからね。

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