スポーツバイクの自転車通勤メリット・デメリット

いざスポーツバイクを検討し始めると良い部分だけを見てしまいがち。悪い部分も把握しておくことで通勤手段として使い分けを明確にしておきましょう。
目次
通勤手段としてのメリット・デメリット
メリット
- 密な空間から解放される
- 公共交通機関の遅延に左右されにくい
- 通勤時間が短縮される可能性がある
- 始発や終電に影響されない
- 距離によっては良い運動になる
- 寄り道がしやすい
- 環境問題への取り組みになる
密な空間から解放される

通勤ラッシュ時の電車やバス等の公共交通機関は、コロナ禍となった現在では避けたい空間のひとつです。特に首都圏の電車は猛烈な混み方にウンザリするもの。
当たり前のように日々続けていて、無意識にストレスが溜まっていたことに気がつく人もいるでしょう。自転車通勤ではそのような窮屈さやストレスから解放されます。
公共交通機関の遅延に左右されにくい

首都圏では電車やバスの遅延が当たり前で、出社に遅れても遅延証明書の提出で済むことが多いです。ただ、遅れるに越したことはありませんし、無駄な時間を車内で過ごしたくはないものです。
自転車の場合、極端な交通規制でも無い限りこういった電車やバスの遅延による無駄な時間から解放されます。
通勤時間が短縮される可能性がある

例えば電車で2~30分程度の距離であれば、構内や会社までの徒歩や電車の待ち時間を入れると4~50分は掛かると思います。
自転車は慣れてくると信号の切り替わりタイミングを覚えたり、走りやすい経路を探すことで殆ど止まらずに移動することも可能です。
始発や終電に影響されない

始発や終電に影響されて出社退社の時間調整している人を見掛けませんか? 終電を逃してタクシーで…というパターンも多いでしょう。
業種や勤務時間帯にもよりますが、自転車なら駐輪場が24時間解放されていることも多く、時間の制約に悩まされることは少ないです。
距離によっては良い運動になる

自転車は有酸素運動です。5分10分程度であれば効果は薄いかもしれませんが、片道30分…往復で1時間ともなれば軽い運動としては十分でしょう。
慢性的な運動不足の人や体力維持に不安が出てくる年齢の人にとって、自転車通勤は運動不足の解消になる良い機会でしょう。
寄り道がしやすい

小回りの利く自転車ならではの強み。電車やバスでは途中下車するにしても回り道になったりして面倒と感じることも多いでしょう。
休み前の週末や定時帰りの時など、寄り道して用を済ますことができれば休日を使わずに時間を有効活用することもできます。
環境問題への取り組みになる

『SDGs』という単語を見聞きしたことはありませんか?
排気ガスの出ない自転車通勤は、個人で取り組むことができる《持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)》への取り組みになります。
SDGsとは? ―JAPAN SDGs Action Platform 外務省
通勤手段としてのデメリット
デメリット
- 盗難リスク
- 悪天候時の危険性と手間
- 夏季の汗と厳冬期の寒さ
- 排気ガス・煙・タイヤの水跳ねによる衣服の汚れや臭い
- パンク等のトラブル
- ヘルメット有無問わず髪型が崩れる
盗難リスク

鍵は必ず掛けましょう。ママチャリ感覚でいる人は要注意。スポーツバイクなら100%盗まれると思った方がいいです。
簡単に脱着できるライトなどパーツ単位で狙われると覚えておきましょう。鍵の有無関係なしに容赦なく狙われます。
悪天候時の危険性と手間

雨や雪の日は白線やマンホールがスリップしやすく、風が強い日は煽られてフラつく可能性が高く危ないです。
近年では制動力の高いディスクブレーキを搭載したスポーツバイクが増えていますが、スリップしやすいことには変わりないので注意が必要です。
また、レインコート等の雨具の着脱や使用後の洗濯片付けも時間を取られるので面倒な要素です。
夏の汗と厳冬期の寒さ

夏の汗対策は必須
夏場は10分程度でも汗をかきます。バッグやリュック等で背中が蒸れてしまうと、職場に到着する頃には服もグッショリになることも…。
職場で汗だくは嫌がる人もいますし無神経でいる訳にはいきません。カゴやキャリアを付けて荷物が身体に接しない工夫、制汗剤を使って臭い対策する必要はあるでしょう。
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冬は手足の防寒が必須
ママチャリ程度のスピードであれば、脚や足の指先の冷たさは我慢できるかもしれません。しかし、クロスバイクやミニベロなどのスポーツバイクではそうもいきません。
手や指はダイレクトに風を受ける為、手袋や防風グローブがなければ感覚を失ってハンドルやブレーキ操作に関わります。
足も指の間隔が無くなるくらい冷える時もありますが、手に比べれば我慢できなくもありません。手指は我慢できないくらいの冷えになるので防寒をしっかり考えておく必要があります。
排気ガス・煙・タイヤの水跳ねなど衣服の汚れや臭い

自転車は車道走行が原則である為、信号待ちや停車中のバスや大型車と頻繁に遭遇します。排気ガスの近くを通ることは避けられません。
煙は染みつくので特に注意
- バス・大型車
- 【危険度:低】近くにいると臭いが付くので離れるか歩道に一旦降りるなど都度対応は可能。
- トラック
- 【危険度:中】特に砂や土を載せたトラック。欠片や破片が風で飛んできて顔や服に当たるので注意。
- 田畑でゴミを燃やす人
- 【危険度:高】田んぼや畑の近くを通る時に稀に見掛ける光景。時間を置いた程度では取れないくらい頑固なので特に注意が必要。
パンク等のトラブル

自転車通勤で困るのがパンク。パンクで遅刻というのは職場の印象も最悪ですから、15分〜30分程度は余裕をもって出発する必要があります。
小さい釘を踏んでしまったりどうしても運の要素が絡んできますが、最低でもパンク修理くらいはその場で出来るようになっておきましょう。よくある自転車トラブルをまとめた本なども活用するといいです。
ヘルメット有無問わず髪型が崩れる

ヘルメットが必要な乗り物では髪型をセットしている人にとって辛いところ。仮にヘルメットをしなかったとしても、風を受けるため結局髪型は崩れますので覚悟しておきましょう。
私生活でのメリット・デメリット
メリット
- サイクリングに使える
- 室内運動ができる
- 趣味に発展することも
サイクリングに使える

雲一つ無いような晴天の日には、理由が無くても外に出たいと思うことありませんか?
スポーツバイクを購入すると、大半の人は休日にサイクリングに出かけたくなると思います。たとえ目的地が無かったとしても、天気が良い日に何となく外を走るだけでもリフレッシュになります。
室内運動ができる

雨期は自転車に乗らない日が続いてモチベーションや興味も薄れてしまい、そのまま置物のようになってしまう人も多いでしょう。
高価なスポーツバイクは出来れば無駄にならないようにしたいものです。スマートトレーナーがあれば、外で乗らない季節でも室内トレーニングも出来て無駄なく活躍できます。
趣味に発展することも

スポーツバイクはママチャリよりも遙かに移動範囲が広げられます。天気が良くて用事もない日にサイクリングで気分転換もできます。
維持費も保険やメンテナンス用品くらいで、欲を出さなければ年間1万円もあれば足りるでしょう。初期費用は掛かりますが、欲を出さなければ維持継続費は安く済みます。
筆者個人の話になってしまいますが、元々通勤のためにクロスバイクを買ったことがきっかけでした。今では自転車が趣味になっており、サイクルロードレースを観たり用途の異なる3台のスポーツバイクでサイクリングを楽しんでいます。
私生活でのデメリット
デメリット
- 室内保管すると邪魔になる
室内保管すると邪魔になる

ママチャリや格安自転車であれば雨ざらしでも大して気になりません。室内保管になることが多いスポーツバイクとなると、保管スペースは1番の問題といっていいでしょう。
特に掃除の時は邪魔になりますから、室内保管はあらかじめイメージしておくことが大切です。保管スペースを確保することが難しい人は、ミニベロ(折りたたみ可能なタイプ)を検討してみるのもオススメです。
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対策をすればデメリットもある程度は回避可能
デメリットが多いと感じるかもしれませんが、準備や経験を増やすことで対策できることも多いです。上手く付き合うことが出来れば、デメリットもそれ程気にならなくなるでしょう。
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