自転車通勤で使う鍵の種類は何がおすすめ?置く場所の防犯性と駐輪時間を考えて

長時間駐輪になる自転車通勤で使う鍵は単純に防犯性だけで選ぶと失敗してしまう可能性が高いです。自転車本体価格とのバランス・持ち運びやすさ・性格との相性をイメージしておきましょう。

ここでは一般的な鍵の種類毎に《防犯性・携帯性・利便性・重量》を比較しておすすめを紹介します。

オススメは、チェーンロックブレードロックの2つ。

どちらも携帯性と防犯性のバランスが良く邪魔になりにくいことが強みです。かさばりそうに思えるチェーンロックは意外とコンパクトになるのがポイント。

また、キー式・ナンバー式といったタイプの違いは買い換える要因になりがちです。使用感をイメージしながら自分に合ったものを探してみてください。

目次

キー式とナンバー式のメリット・デメリット

キー式とナンバー式の鍵

一概にどちらが良いとは言えませんが、自分の性格に合わなくてもメリットデメリットで判断してもいいでしょう。

キー式 メリット・デメリット

  • 解錠が早い
  • 運による解錠はされない
  • 破損や紛失
  • キーケース圧迫

キー式の注意点

キーの形状に注意。厚みがあるとキーケースに収まらない…ということもあります。また、キーを引き抜くとロック出来ないタイプもあるので、「思ってた使用感と違う…」とならないようにしましょう。

ナンバー式 メリット・デメリット

  • キーを持たなくていい
  • 番号を覚える必要がある
  • 番号合わせに時間が掛かる
  • 運が悪いと開けられるリスク
  • 暗い所ではライトが必要

ナンバー式の注意点

3桁よりは4桁がオススメ。0~9で4桁なら1万通り…試そうとは思いませんね。また、面倒だから1桁だけずらしておく…というのは避けましょう。そして、具体的なことは言えませんが安物は厳禁です。

携帯性と防犯性のバランス型『ブレードロック』

オススメ度

防犯性 携帯性 利便性 軽量性

4

4

3

3

丈夫さとコンパクトさのバランスが売り

数本のブレードで輪を作り、施錠する折りたたみ式ロック。綺麗に畳めるのでバッグの中でも型崩れせず収まりが良い。小さい割に意外と重い伸縮性が無いので扱いに慣れが必要

メリット
携帯性の割に防犯性が高い
デメリット
施錠に慣れが必要
筆者使用感
小さめのバッグを使う時に持って行くことが多い。最初は伸縮性が無いブレードの扱いに慣れるまで戸惑うかも。

固い、強い、重い 『U字ロック』

オススメ度

防犯性 携帯性 利便性 軽量性

5

2

2

2

絶対盗られたくないならU字ロック

切断はもちろん捻れにも強く最高クラスの防犯性を求めるならコレ。重くて場所を取り地球ロックもしにくいので、持ち運び方法や駐輪環境をよく調べておく必要ある。製品にもよるが写真2枚目のように鍵を差しっぱなしにしてバッグに入れておくと、収納しやすく施錠の手間も少し省ける。

メリット
圧倒的な防犯性の高さ
デメリット
重くて伸縮性がなく融通が利かない
筆者使用感
重くて大きいので通勤では使っていない。サイクリング専用のロードバイクを駐輪する時など限られた日だけ使う程度。

コスパと手軽さの『ケーブルロック』

オススメ度

防犯性 携帯性 利便性 軽量性

2

3

4

4

使い勝手だけは文句無し

街中でもよく見掛けるコイル状ロック。伸縮性があり何かと融通が利くが、見た目の太さほど防犯性は無く意外と切断されやすいので注意。もし買うのであれば後述する『アーマードロック』のような強化タイプの方がオススメ。

メリット
安くて軽くて施錠もしやすい
デメリット
スポーツバイクで使うには十分とは言えない防犯性
筆者使用感
長年乗っているボロいクロスバイクはこれ1本で済ませることも多い。新車など状態が良いスポーツバイクに使うには心許ないのでサブロック程度に。

錠無しタイプのケーブルはホイールやサドルやペダル等に

ホイール等の高価なパーツを着けている時に併用して使うと安心できる。ただ、10万円程度の価格帯でここまで厳重にする必要性はあまりないでしょう。日本の駐輪場でここまで厳重にロックしている自転車は殆ど見かけません。

ブランドによっては強化版の『アーマードロック』もある

ABUS公式サイトより

切断対策をより強化したタイプで一般的なケーブルロックより重いが防犯性は少し上がる。

バイクではお馴染み『チェーンロック』

オススメ度

防犯性 携帯性 利便性 軽量性

3

4

4

3

意外とコンパクト

長さにもよるが巻くと思ったより小さくなる。携帯性重視の細めチェーンから防犯性重視の重く太いチェーンまで種類も様々。ジャラジャラ音は布カバーでそれなりに軽減される。100cm以上になると荷物になるので80cmくらいが重量・携帯・使い勝手のバランスが良い。

メリット
地球ロックしやすい・身体にたすき掛けもできる・布カバーなのでカラーが豊富
デメリット
自転車にマウントしづらい・カバーが汚れやすい
筆者使用感
コンパクトで防犯性も及第点と使い勝手が良い。チェーンの関節が多いので取り回しの良さはケーブルロックに近い。

目の届く範囲で駐輪するなら『ワイヤーロック』

オススメ度

防犯性 携帯性 利便性 軽量性

1

4

3

5

無施錠よりは効果あり

旅行鞄のセキュリティ用途などにも使える汎用性が高い多目的ロック。スポーツバイクで通勤するならワイヤーロック1本のみは無謀。切断道具を持たない無施錠狙いは防げると考えると無いよりかはマシと言える。

メリット
超軽量でポケットサイズ
デメリット
ほんの気休め程度の防犯性
筆者使用感
1度だけ通勤で使ってみたものの、駐輪場所に戻る時の「無かったらどうしよう…」という不安が大きい。古いクロスバイクでも使う気にはならない。

追跡用の保険に忘れ物防止タグ

AppleのAirTagで追跡要素を加える

万が一盗まれた時に場所を確認できるようにしたいのであれば、Appleの『AirTag』などを使うのも少しは効果が期待できます。

検出可能なiPhoneが近くに存在するなど制約もあり、破壊されたり外されたりする可能性が高いので、あくまで保険程度に考えておいた方がいいでしょう。

Apple AirTag

Apple(アップル) AirTag

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【体験談】ケーブルロック1本だけでも5年間盗難被害はなかった

2000円程度のケーブルロックでも盗まれなかった

東京で働いていた時の筆者の自転車通勤事情です。当時乗っていたのはクロスバイクでTRELOCKのケーブルロックを使用していました。当時はケーブルロックなら切れないだろうと深く考えておらず、自転車本体と一緒に勧められるまま購入したものです。

駐輪場所
新宿の有料駐輪場を利用(平日管理人あり)
利用頻度
週2~3日程度
駐輪時間帯
9時〜19時
駐輪位置
毎回異なる
使用した鍵
TRELOCK ケーブルロック(2000円程度のもの)
鍵の掛け方
車輪受けに地球ロック

何度か付けっぱなしのCATEYEライトを盗まれたことはあります。でも自転車本体は盗まれたことはありません。U字ロックもブレードロックも多重ロックもなし。

「結局は鍵より運でしょ?」と言えばそれまでかもしれません。「無施錠だけど盗まれたことないし…」という人もいるでしょう。

ただ、運の要素を少しでも減らすことが鍵の役割でもありますし、運が悪かったで5万10万…数十万を無駄にしたくはないはずです。

筆者の鍵の使い分けパターンは3つ

ケーブルロック1本
クロスバイクで近隣の買い物に出掛ける短時間駐輪時はこれだけ。長く使っているボロい自転車なので許容できるといったところ。
チェーンロック1本(太さ6mm)
使っているのは『ABUS 685』。出掛ける場所によって長さを使い分ける。数時間〜半日以上の中時間駐輪をする時に使用。
ブレードロック or U字ロック
ロードバイクに乗る時か長時間駐輪する時に使用。チェーンロックの方が地球ロックしやすく融通が効くのであまり使わない。

使い易いチェーンロックか持ち運びやすいブレードロックがオススメ

チェーンロックは使いづらそうに見えますが、チェンの繋ぎ目が多いので取り回しが良いです。ブレードロックは使い勝手が微妙ですが収納性と防犯性が高いです。

また、スポーツバイクを購入してから1年未満の人盗難見舞金サービスも有効活用することも検討しましょう。

特定ブランドのみで手続きの面倒さはありますが、コストが掛からないので利用しない手はありません。

ABUS盗難見舞金制度

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